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タイ国ムエタイ試合過程と結果

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2018年7月6日金曜日
タイ国ムエタイ試合過程と結果(場所:バンコク・アジアティーク)

当会立川キックボクシングアカデミーに並木誠という選手が在籍しております。36歳の時に体験入学に来てそのまま入会手続きをし、キックボクシングを初めて習い始めました。それから8年間の月日が経過し、週1日ペースで通い続け現在44歳になった並木選手が、タイで試合がしたい旨を今年の3月頃に伝えて来ました。当会の理念は、キックボクシング・ムエタイを通じての成長、現代ストレス社会で生き抜く方法や当人の夢や希望のために微力ながらも手助けをしたいと思い営業しておりますので、即答で試合の許可は出しました。

並木選手は、自身の夢と目標を叶えるため、タイ国に渡航する準備に入りました。海外に行くことも初めてなので、まずはパスポートの申請から始まり、キャリーバッグの購入、さらにはタイ語の猛勉強も経て、ムエタイの歴史500年を誇る本場タイ国でのムエタイデビューに向けて調整に入りました。正直、この年齢で立ち技最強格闘技であるムエタイにチャレンジするということは大きなリスクもあり、間違いが起きないとは限りません。死に至る可能性すらあるわけです。タイ国のプロモーター側も、当選手の年齢を気にしてか、どのぐらいのレベルなのか、日本で何戦したのか、プロでの試合経験はあるのか等、本来なら聞いてこないようなことを事細かに聞かれました。実際のところ、並木選手はこの2年間仕事の関係で都合がつかず、アマチュアの試合すら出場出来ていない状況でした。しかし、当キックボクシングアカデミーは、日々懇切丁寧な指導を心掛け、個々の希望に沿ったトレーニング内容を提供しており、もし暴漢に襲われた時などの対処法もキックボクシングを通していつ何時でも発揮できるよう指導しているので、当選手の試合出場に関しては大丈夫であると認識していました。

並木選手の有給休暇が6日間取れたため、現地の気候や環境に慣れることと契約体重調整のため、7月3日に現地入りしました。今回の提携ジムはKIATSONGRIT SHINKOH MUAYTHAI GYMで、沢山の少年たちがチャンピオンを目指して練習しており、ハングリー精神や文化の違い、ムエタイテクニック等様々なものを学ぶことが出来たと思います。
調整は順調に進み試合当日を迎え、日本では見たことのないぐらい生き生きしたように見える並木選手の姿がありました。この日のために練習したワイクルー(タイ国のリングでムエタイの試合前に必ず行われる儀式の舞)を堂々と披露し、1ラウンド目が始まりました。緊張からか並木選手の動きがやや硬く見えたのも事実ですが、双方攻撃をし合いポイント的にはイーブンです。2ラウンド目に入り、並木選手は相手の首を掴む首相撲からの膝蹴り、対する相手は豪快なパンチで攻めて来ました。パンチでふらつかされる場面があり、このラウンドは相手にポイントが入ったことでしょう。3ラウンド目に入り、徹底的に首相撲からの膝蹴り、さらには肘打ちにまで攻撃を繋げ、相手の顔を切り裂くことに成功しました。ドクターチェックの末、試合続行不可能となりTKO勝ちという結果を収めることが出来ました。並木選手、おめでとうございました。

当会も、会員様の夢のお手伝いが僅かながらも出来たように感じました。これからもキックボクシング・ムエタイを通じて皆様の目標のお手伝いをしたいと考えております。2018年7月